船が苦手な方へ 船酔いしないための知識と準備

IMG_0604ダイビングではボートを利用することが多いですが、船が苦手なダイバーさんもたくさんいます。船酔いしないための知識と準備をしていれば船が苦手な方も安心してボートダイビングを楽しむことが出来ます。船は前の方を船首と呼びますが、船が走っているときは船首側に波が当たります。船首が最も揺れやすいので船尾の後ろ側へなるべくいたほうが揺れが少ないです。

又、船が動いている最中に下の方を見てエントリーの準備などしていると酔いやすいので近くのスポットであれば、船が動く前に前もってある程度の準備をしておくと楽です。動いているときはなるべく近いところはみないようにして遠くの岬や水平線を眺めます。ドライルームやトイレなど囲まれた空間も酔いやすいので風の当たる風通しの良いところにいるのが酔いにくいです。

そして船が苦手な方はあらかじめ酔い止めの薬を用意しておきましょう。大事なのは酔い止めを飲むタイミングです。船に乗って気分が悪くなってから飲むのでは手遅れです。船が出港する30分ぐらい前を目安に余裕をもって飲みましょう。いつでも飲みやすいようにペットボトルの水も一緒に用意しておきましょう。

案外酔い止めの薬を飲みながら潜っているダイバーさんは多いです。通常の市販されている飲み薬ではほとんど心配はありませんが、薬の副作用に関しては自己責任でお願いします。

ダイビングの前にプレダイブセーフティチェック

OLYMPUS DIGITAL CAMERAダイビングの前にバディ同士で器材を確認するプレダイブセーフティチェックをやりましょう。オープンウォーターのライセンスコースでも実施します。バディ同士向かい合い、自分のバディが器材を正しく装着できているか、器材が正常に動作するか確認をします。

教科書では、レギュやオクトパスの呼吸器をブレスの頭文字B、ウエイトの頭文字W、ホース類のことをリリース類の頭文字R、エアーの頭文字A、最後に全体を見るファイナルの頭文字F。頭文字を並べて「Beguine With Review And Friends」と覚えるように出てきますが、日本人には馴染みのない言葉です。
大事なのは内容ですが、レギュレーター、予備の空気(オクトパス)から空気が出るか、バルブは空いているか、ウエイトベルトは忘れずに巻いているか、いざというときに外せるようにクイックリーシステムは使えるか、ホース類はねじれていないか、残圧系の表示は正しいか、最後に全体的に忘れ物がないかなどを確認しましょう。うっかり忘れやすいのはタンクバンドの締め付けとバルブの開閉です。

汚染空気のトラブル 症状と応急手当の仕方

IMG_2346設備の整っている国内などのダイビングショップであれば、ダイビング中に汚染空気のトラブルというのは可能性としてはとても低いですが、トラブルのひとつとして考えられます。器材をセッティングする際にタンクバルブを開けて、臭いを嗅いでみましょう。無臭であれば大丈夫です。このときオイル臭いにおいなどがあればインストラクターに伝えましょう。ダイビング中もレギュレーターからの空気に異臭を感じた場合は注意する必要があります。

汚染空気を吸ってしまった場合の症状は頭痛、吐き気、めまいがおこり、意識を失くこともあります。又、唇と爪が赤くなるのも症状のひとつです。応急手当の仕方は、ダイビングは中止して新鮮な空気を与えます。準備があれば酸素を与えます。症状がひどい場合は人工呼吸が必要な場合もあります。いずれの場合でも医療機関と連携をとり、医師の手当てを受けるようにしてください。

ダイビング器材 BCD(浮力調整具)の意味と役割

IMG_2343BCDはダイビングに使用する浮力調整具で、Buoyancy Control Device(ボイヤンシー・コントロール・デバイス)の略。

本体となる空気袋と、身体に装着するためのハーネス、タンクから空気を送り込むための吸気弁、内部 の空気を排出するための排気弁などがついています。

通常はタンクを固定するためのハーネスと一体となっており、空気袋を背中側に設けたバックフロートタイ プが主流になります。

インフレーターと呼ばれる部分にパワーボタン(給気ボタン)と排気ボタンがついています。

水中ではこのボタンの操作と肺の中の空気を利用してダイビングで大事な中性浮力をとります。水中での操作は確認しながら慎重にやりましょう。空気が多すぎると水面に浮かんでしまいます。

 

又、BCDは水面で休息する際や非常時のための救命胴衣の役割も担っています。水面では空気をたくさん入れて膨らまして浮かぶようにしましょう。もしタンクの空気がない場合は口で膨らませることも可能です。

ダイビング器材 レギュレーター(呼吸器) 各部の名称

IMG_2336ダイビングの基礎となるレギュレーター(呼吸器)の名称です。英語ではRegulatorといい、調節装置という意味になります。

レギュレーターは各部にも名称がありますが、写真のものをまとめてレギュレーターと呼びます。

黒いスクリューのある部分がファーストステージと呼ばれ、タンクのバルブを接続する最初の部分になります。最初に圧力を調整するのでファーストステージと呼ばれています。

次に黒いマウスピースのある箇所がセカンドステージと呼ばれ2番目に圧力を調整して人間が吸えるように調整します。こちらも普段海ではレギレーターと呼びます。

同じくマウスピースのついている黄色い部分がいざというときにバディに渡す予備の空気源のオクトパスです。

目盛りのある部分はタンクのなかの空気を教えてくれる残圧計になります。こちらは計器コンソールとも呼ばれます。

先に何もついていないシルバーの部分はBCDに繋ぐ中圧ホースになります。

さまざまなレギュレーターが各メーカーから販売されています。写真のメーカーはAQUALUNG(アクアラング)と呼ばれるものです。

知らないと怖い減圧症(潜水病)の知識と予防方法

OLYMPUS DIGITAL CAMERAリクリエーションのダイビングで通常、使用されているスキューバタンクの中の空気は79%の窒素と21%の酸素で構成されています。ほとんど8割は窒素になります。ダイビングをしていると血液のなかや細胞のなかにどんどん窒素が溜まっていきます。そのときのダイビング環境、個人差、コンディションなども関係してきますが、ある一定以上の量の窒素が溜まったままの状態で陸上にあがってしまうと、その溜まっていた窒素が血液のなかや細胞のなかで気泡を形成します。

初期の症状はマヒ、ショック、脱力感、めまい、しびれ、軽いヒリヒリ感、呼吸困難、関節や手足の痛みがあります。重症の場合は意識不明、死に至ります。直接的な原因は潜っている深度と時間が関係してきますが、2次的な要因として疲労、脱水状態、ハードな運動、寒さ、年齢、体調不良、ケガ、ダイビング前後の飲酒、肥満などがあります。又、ダイビングの後に飛行機に乗ってしまったり、山道や登山をしてしまったりすると減圧症になる危険性を高めてしまいます。

手当の仕方は、準備があれば応急手当として100%の純酸素を吸うことにより、溜まっている窒素を排出することができます。医療機関と連携をとり再圧チャンバーに入ります。

減圧症は一昔前まで手当の仕方がないとても怖い症状でしたが、いまはこの再圧チャンバーのなかに入り海の中と同じ環境をつくり、溜まっている窒素を排出することができます。

この再圧チャンバーは病院のなかにある施設ですが、沖縄の本島でも沖縄セントラル病院と琉球大学付属病院の2箇所のみになります。南の小さな島や発展途上の国では再圧チャンバーがない地域もたくさんあります。もし仮に、再圧チャンバーが近くにない場合はダイビング後は飛行機に乗ることもできないのでドクターヘリなどで運搬される大惨事になるので特に注意が必要です。

そこでとても大事なのが予防の仕方です。

水中に深く潜らない、長い時間とどまらないなどは当然のことですが、減圧症を引き起こす方のほとんどは浮上スピードによるものです。浮上するとき、ダイビングのルールでは1分間に18Mを越えないようにとありますが、わかりにくいので実際には自分の排出している泡を越えないように、インストラクターの浮上スピードを越えないように、気を付けましょう。

また、ダイビングの終了時には水深5Mで3分間留まり、体に溜まっている窒素を排出してから浮上するようにしてください。